グータンと語ろう。④
(③はこちら)
ピアノとギターの違いってなんだろう。
島野:
渋谷では苦戦してたわけじゃん。でも大宮では単独3回やってお客さん呼べて反応も好評で。そこはどういう差があるの?
原田:
単独はできるんだよね。そういう自由度の高いのは。
島野:
自分たちの100分とかだから?
森山・原田:
そうそう。
原田:
賞レースが、むずいねぇ。どうしよう。全部一回戦で負けてる。
森山:
そこでもまじめになっちゃうというか、自分たちが笑ったことないネタ持ってっちゃう。
大内・島野:
(笑)
森山:
こういうの‥‥かな?みたいな。二人ともネタ選びとかも苦手。
原田:
んー、あとは目標としてるとこに、どう出ていけるのか。
森山:
前に前にとかね、出ていけてないもんな。
島野:
でも、ライブでそういうシーンあったでしょ?
原田:
たくさんいるなかで前に出た者勝ちとか、芸を持ってる人が強いとか、そういう場面はあったけど、全然ダメだったね。
森山:
みんなでわいわいするような大喜利関係無いコーナーとかは、原田くんに出てもらってた。
大内:
でも、ひみつきち(学生の頃、十数組の学生芸人と一緒にやってたライブがあったのです)では、るてちゃんの平場がすごいときあったよね?
島野:
たしかに。
森山:
あのモード入ったら、原田くんすごいのよ。僕がよしもとに入って、変に考え出しちゃってからちょっと調子が悪くなってきたんだよね。考えなきゃっていう。
大内:
同じことを島野に言われてるなぁ‥‥。頭だけでやらない方がいいって。台本でまとめたいのは分かるけど、できないんだからと。
島野:
悟道くんに言ってるのは、悟道くんて、ネタを書けるっていう自負がすごくて。ただ、ある意味では本当は全然書けてなくて。で、お前はネタは書けないんだってことをいったん分かれって言ってる。
原田:
(笑)
島野:
おもしろいことを考えるっていう、まぁそういう意味ではネタを考えることはできるんだけど、複数人でやる以上はそれを文字にして、まったく分からない人に伝えなきゃいけなくて。そういう意味での”書く”ことをできなくちゃいけないと思うんだけど、悟道くんはそれができてないからなぁ。
森山:
あー‥‥。
原田:
それはそうかもね悟道は。プレイヤー感あるもんね。
島野:
だから、ここでバーって話して土台を作ることもあるんだけど、そのあとは俺やっとくからと。で、またそのあといけたら手伝ってくれと。
森山:
分かるなぁ‥‥僕、悟道とすごい似てる。
原田:
俺もずっと言ってたもんね。
森山:
ずっと言われてた。まったくおんなじ感じ!僕は、自分でネタを考えるぞって思ってネタを書いてたんだけど、原田くんに、「それ考えてるじゃないよ。時間を取ってなんか書いてるだけ」って言われて(笑)。
原田:
いや、もっとお笑いのことを考えて欲しかったんだよね。やってる感だけあって、もったいなかったというか。
森山:
そういうときは、頭で考えよう考えようってやっちゃってるから、やっぱり発想が自由じゃない。
大内:
うんうん。
森山:
逆に、原田くんは自由に考えられてたから、これどう?みたいなのがポンポン出てきて。でも、最初は僕も自分が書いてるっていう意識があるから、「それもいいんだけどねぇ~」とか言ってて(笑)。
大内:
クソプライドが変な邪魔をする経験はあるな‥‥。
森山:
でも結局それよりいいのなくて、僕が「それもいいんだけどねぇ~」みたいにしていた原田くんのアイデアを、一週間後、そのまま僕が原田くんに言ったりして(笑)。
大内:
忘れてないでしょ(笑)。
原田:
‥‥それがね、俺は忘れてるんだよ。
大内:
忘れてんのかい。
森山:
それで原田くんが、それいいね!ってなって、それになる。
島野:
なんなの(笑)。
森山:
僕が原田くんの案をもとにしてネタ持ってくと、「え、これよくない?」って言ってくれるから僕が考えたみたいになってるんだけど。
島野:
アホコンビだ‥‥。
大内:
全然一緒じゃなかった‥‥。
原田:
でもだから成立してるのかも。
森山:
よしもと辞めるちょっとくらい前から、ネタ作りも二人で話し合って笑ってる時にできるのが一番おもしろいし、結局、僕の方がまじめの殻に閉じこもりがちになっちゃうから、原田くんのパッて出たなかでおもしろいやつを即興でちょっとやってみて、いい感じになりそうなやつをネタにすることが多いかもね。
原田:
そうね。最初、俺発信だね。
森山:
最近のやつだと、閉まってる状態の炊飯ジャーがあって。「炊けてるの?」って、僕がお米が炊けてるかどうかを確認するためにジャーを開けたがる。
▲森山「炊けてるかどうか、開けて確認していい?」
原田:
でも、「スイッチ押してるから。途中だとしたら開けちゃダメだから」って言って。
▲原田「途中だから!開けちゃダメ!」
森山:
「でも、この赤いランプは、ダメな赤の可能性もあるよ?」
原田:
「ほらでも湯気出てきてるから」
森山:
「でもこれ、故障のけむりの可能性もあるよ?」っていうのがあった。
島野:
おもしろいなー。
森山:
ファミレスで10分くらいそれで遊んでみて、なしだなみたいな。
島野:
なしなんだ。
森山:
でも一ヶ月後とか二ヶ月後で、やっぱありかもってなってやったり(笑)。
大内:
最初に緊張感あったらよりおもしろいかもね。
原田:
そうかも。
森山:
緊張と緩和なんてやったことないからなぁ。緩和緩和緩和で。
森山:
緩和からの緩和。
島野:
ゆるの極みだ。
原田:
側だけかためな感じのほうがおもしろいのかもね。
島野:
悟道くんは、なんかイメージで伝えてくるから。
森山:
この前観に行ったやつ、雨のやつがよかった。
島野:
あー。あれは悟道くんが、雨だけど無理矢理練習してる陸上部が見たいと。
原田:
へーおもしろそう。
森山:
それが一番印象に残ってる。
大内:
その画がね、おもしろいと思ったんだよね。で、あとはお願いして。
島野:
そんな投げ方ないけどね。
大内:
おもしろがるポイントが違うから。最近俺は夜中に外に出て風を感じてるから。
森山:
僕は夜はピアノを弾くとか、ギターを弾くとかしてる。
島野:
それは好きでやってるってことだよね?
森山:
それもあるけど、何かを極めれば何かに繋がるっていう考えがある。
原田:
こいつのこういうところがすごいと思うんだよね。ずーっとやってんの。タテモノズも毎日やってるのよ。
島野:
あ、何曲か聞いた聞いた。
森山:
よしもとのときにyoutubeアカウント作ったから、今はいったん止まってるんだけど、150曲くらいある。
原田:
曲作って、絵描いて、編集してアップして。これずーっとやってんだよね。で、苦だと思ってないのよ。
森山:
苦じゃないね。
原田:
頑張ってやろうとか、努力だとか思ってないんだよね。
島野:
頑張ってキャラつけようみたいな人とかはいっぱいいるよ?
原田:
そうだね。
森山:
今はアカウントが無くなっちゃったから一旦アップするのは止まってるけど、曲は作り続けてるからね(笑)。
(グータンチャンネルにて、タテモノズが復活しました!こちらから、ぜひ!→グータンチャンネル - YouTube)
大内:
裏で走り続けてんだ。‥‥すごいな。
島野:
俺もメルマガをやり始めて、これは性に合ってるかもしれないと思った。
森山:
メルマガはどういうことやってるの?
島野:
不定期なんだけど、普通にコラムみたいの書いたり、勝手にコーナー立ち上げてみたり。俺がバックナンバーっていうコーナーで、勝手にバックナンバーみたいな歌詞書いて、そういうのをひとつにまとめて、メールを送ってる。
原田:
へー!でも楽しいんだね。
島野:
やりたくてやってるね。やれるときにしかできてないってのはあるけど。
(メルマガ『略して、メー。』も、ぜひこちらから!→メールマガジン『略して、メー。』登録フォーム)
大内:
森山は、音楽極めてった先に何かがあるだろうっていうのは、やっぱりそれはお笑いであってほしい?
森山:
僕、高校くらいからギターやってて。自分では記憶がないんだけど、どうやらサカキバラ君に「お笑いのためにギター練習するわ」って言ってたらしくて。で、サカキバラ君がグータンのライブ観にきてくれたときにギターのネタやってて、本当に有言実行したねと。
島野:
お笑い先行なんだ。
森山:
まぁもちろんまずはシンプルに高校で軽音学部に入って、かっこつけたいみたいな時期もあったけど、ある程度弾けるってなってからは、お笑いでも応用できるようにって意識で即興で弾けるようにしたり。
大内:
これ続けたら、もっといろんなことできるかもみたいな。
森山:
ピアノも続けてるんだけど、それは曲作りの幅を広げたくて。
大内:
小室じゃん。
森山:
ピアノで曲作るのと、ギターで曲作るのは全然違うのよ。例えば、aikoはピアノで曲作ってて。あとは勝手なイメージだけど、miwaはギターでしか曲作れないと思う。
原田:
分かんねぇだろそれは。
森山:
miwaは全部おんなじだから!
全員:
(笑)
原田:
俺らはネタ的に音楽からきてるのかもしれない。
大内・島野:
あー。
島野:
るてちゃんはどんな音楽聴くの?
原田:
大内:
しぶいなー。
原田:
基本的に音楽は好きだな俺も。
森山:
単独でも毎回ラストのコントがミュージカルのコントで。10分くらいのミュージカル風コントで、「うん」って言うだけの壮大な歌とかね。そこで終盤に原田くんも歌うパターンがあって、それよかったね。
原田:
それまではめちゃくちゃつっこんでんのよ。
森山:
こいつも歌っちゃうんだみたいな。
(つづきます。)
(適当な記憶と、その場のノリで喋っているところもあるので、意味不明だったりそこらへんご理解ください!よろしくお願いします!)text by しまの/ photo by トールキン