コントを語ろう。

コントを語ろう。

○○なものを、□□な人と語ったり、語らなかったりします。

レッドブルつばさと語ろう。②

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①はこちら

 

 

コントのどういうところが好きなんだろう?

 

 

島野:

最初はチュートリアルから入って、それからはどんなの見てたんですか?

 

つばさ:

たぶん、コント好きになったのは、キングオブコント2008のザ・ギースのやつ‥‥?

 

島野:

卒業式の。

 

つばさ:

そこから、高3から大学3年生くらいにかけて、ラーメンズとかバナナマンDVDを全部借りて見まくってみたいな時期を経て。

 

島野:

絶対ありますね。悟道君は?なんのお笑いを見て来たか話(ばなし)。

 

大内:

中学のときに、『タイガー&ドラゴン』(長瀬智也岡田准一がやってたドラマ)で落語に大ハマりして。落語家になりたいとまず思うっていう。

 

つばさ:

出発点そこなんだ。

 

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大内:

教室で教壇の上に座って、一人で勝手に落語やりだすみたいなことやって。

 

島野:

やべえ。

 

大内:

どんなに茶々入れられてもやり抜いた。

 

島野:

やばいね。

 

大内:

そこから高校になって、漫才とコントも見るようになって、それもしっかりハマって。今度は、お笑い芸人なろうと思って、大学でお笑いサークルに入るっていう。

 

つばさ:

へー。

 

大内:

僕も最初は漫才からはじめたんだけど、コント一回やったら、コントおもしろいなって思ったんすよね。

 

島野:

僕らとブル兄との出会いはどこになるんですか?

 

大内:

けっこう前から知ってたんですけど、この人コント好きなんだと思って認識したのは、つばささんが『月曜のディナー』っていうコントライブを開催してて。

 

つばさ:

はいはい。

 

島野:

俺も、たぶん大学入ってけっこうすぐに知ってたと思うんすけど、顔が、コント好きじゃないすか。

 

つばさ:

顔!?

 

島野:

コント好きの顔。「あ!」っていう(笑)。

 

つばさ:

あんのかな。

 

大内:

逆に僕らのことどこで見てたんすか?当初。

 

つばさ:

なにで見たんだろう。一番はじめは、それぞれのコンビで認識してて。めっちゃコントしてるから、コント好きなんだろうなって。普通に、出てたら見にいきたいなと。あと、ワクワクする。‥‥俺、ワクワクするのが好きなの。(笑)

 

二人:

(笑)

 

つばさ:

この人、今回どんなネタするんだろうって、めっちゃワクワクするのが好きで。コントはもうほんとに幅が広いから、この先どうなるんだろうってワクワクしちゃうのが好き。その中でも枠にはまってない二人だから、ワクワクしながら見てました(笑)。次どんなことするんだろうっていうのが好き。

 

島野:

コントのどういうところが好きかっていうのもありますよね。

 

大内:

落語が好きだったから、まずはストーリーとしての話の軸がちゃんとあるってところが好きで、漫才とコントを比べると、そういう、話の筋みたいなところがコントの方が目立つからかなぁ。

 

つばさ:

んー、むずかしい‥‥!

 

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島野:

漫才との違いもありますけど、なんなんでしょうね。むずいっすね。

 

大内:

大事にしているところが違う気はするんですよね。つばささんはコントのここが好きってありますか?

 

つばさ:

あるのかなー。最近思ってるのは、笑いに無自覚な人というか。漫才とかだと、ボケとツッコミが明確に分かれていることが多いから、ボケがボケているというか‥‥。そのボケは無自覚である方がいいんだけど、ボケの目をしているというか、笑いを取ろうとしている人たちって見え方をどうしてもしちゃうなっていうのがあって。けど、コントにおいては、それは必ずしも当てはまらないなとも思っていて。単純に、ただ生きているだけなのに、おもしろい。っていう状況を描きだせるのがコントというか。‥‥それがなんでおもしろいのかは分からないけど。

 

島野:

漫才でもそこを突破している人たちはいますし、コントでも、そういうのが透けちゃうコントは、なかなかうまく笑いがつながらないっていうのはありますよね。どっちもお笑いなんですけど、やっぱり漫才には「漫才」という設定みたいなものがひとつ乗っかるので、そこはコントと違いますね。

 

つばさ:

むずかしい‥‥。これについてはまだまだむずかしいなー。

 

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大内:

つばささん、普段どんなふうにネタ書いてるんですか?

 

つばさ:

それは、今ちょうど変わりつつあって。

 

大内:

ちなみにこれまでは?

 

つばさ:

これまでは、3分でどれだけ面白いボケができるかを考える。

 

島野:

設定は?

 

つばさ:

設定は最初に決めます。1個目のバラシから考えることが多い。

 

島野:

へー!俺ちがいます。

 

つばさ:

え?!

 

大内:

色々ですね。

 

つばさ:

1個目のバラシで、「こんなの見たことない」と思わせて、「すごいぞ、これどうなっていくんだ?」と思わせたらっていうの、勝ちパターンじゃないけど、あるじゃないですか。で、俺もそれをやってみたんだけど、お客さんの反応は「なるほどね」と。「えー!?」じゃなくて、「はいはいなるほど」というものしか作れなかった(笑)。設定のバラシで、拍手笑いを起こせなくて、得意じゃないんだって気づいて、っていう経緯で作り方を変えてやってみている最中。

 

大内:

めちゃくちゃ潔いっすね。

 

島野:

とにかく笑いの量でおもしろいって判断する人もいるだろうし、悟道君みたいに、まずストーリーがおもしろくてっていうので、おもしろいと思う人もいるだろうし。何をもっておもしろいとするかというのはありますよね。

 

つばさ:

そこはむずかしい。

 

島野:

それぞれのコントを、どういう人がおもしろいと思ってくれてるのかってところは、正直気になりますよね。たぶん、ブル兄のコントが好きだっていう人は、とにかくボケ数が多くて笑いの量がとにかく多くてっていうところでおもしろさを判断する人じゃない可能性高いじゃないですか。

 

つばさ:

ボケの量とか回数で勝負したら、ピンはなかなか勝てないからね。

 

島野:

じゃあ、このコントが好きだと言ってる人は何がすきなんだってところは、俺も知りたい(笑)。

 

つばさ:

たしかに知りたい(笑)。

 

大内:

つばささんの人間性は、おおいにあるでしょうね。

 

つばさ:

たぶん、あると思う。

 

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大内:

つばささんが、すごい自分に合ってる設定のコントをしているから好きっていう。

 

島野:

どういう感想をもらうことが多いんですか?

 

つばさ:

どういう感想もらってるんだろうなー。んー‥‥。でも、この前のライブで言われたことは、良い意味で暗さが出てたと。アクティブな闇。

 

大内:

哀愁?

 

つばさ:

哀愁なのかな?俺が最近やってて、自分で好きなのは、俺がけっこう追い込まれるというか。かなしい立場に追い込まれるというコント。喜怒哀楽て言ったら、哀と‥‥怒。「怒」もけっこう入ってる。なんでこういう状況になってしまったんだという怒りをぶつけてるものが多くて。なんだけど、逆に最初は、感情を一切乗せないシステムのネタを考えてて。

 

島野:

見やすいですもんね。

 

つばさ:

そう。だけど、学生時代もいろんなユニットを組みまくってたんだけど、好きなことをやろうってコンビで書くネタは、なぜかシステムにはいかなくて。恋愛のコントばかり書いてたな。当時(笑)。男女コンビ組んだら、必ず恋愛もの。

 

島野:

なんすかそれ(笑)。

 

つばさ:

分っかんない(笑)!でも、なんか書いちゃう。

 

大内:

それはコンビ同士の恋愛ストーリーなんですか?

 

つばさ:

いや、それだけじゃなくて、いろんなパターン。とにかく恋愛がキーワード。

 

大内:

それが今は怒と哀がテーマ。

 

つばさ:

でも一緒だと思う。根元は。

 

島野:

なんすかね?自分が作りたい世界とかそういうことなんですかね?

 

つばさ:

そうなのかもしんないな。

 

島野:

でも、自分が追い込まれてるコントって、書く時に辛くないですか?

 

つばさ:

たぶん、もう一人、俯瞰で見てる自分もいて。なんか、かなしんでいる人を見るのが好きなんだろうね。そこにおかしみというか。泣いてる人見るのが好きなんだと思う。

 

大内:

情緒をどう扱うかってところなのかもしれないですね。

 

 

つづきます。

 

 

(適当な記憶と、その場のノリで喋っているところもあるので、意味不明だったりそこらへんご理解ください!よろしくお願いします!)text & photo by しまの