コントを語ろう。

コントを語ろう。

○○なものを、□□な人と語ったり、語らなかったりします。

レッドブルつばさと語ろう。⑤(あとがき)

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④はこちら

 

 

境をなくすってなんだろう。

 

 

(大内が最近、誰かに怒られたという話をしていて‥‥)

 

つばさ:

ふつうに寝坊して、起きたらもうお店が始まってる時間で、はいはいそうですかと思って「遅れます」って電話して、店についたら、店停電してて、まだオープンしてなくて、間に合って、なんとかなった。

 

大内:

‥‥怒られてないじゃないですか!

 

つばさ:

あれ、怒られたなと思って話してたら‥‥怒られてなかったな。

 

島野:

ライブ、いつやったんでしたっけ?

 

つばさ:

ライブは、1週間前か。

 

島野:

はえーーー!

 

つばさ:

めちゃくちゃはえーーー!

 

島野:

ライブ直前の1週間は、こんなに長い1週間ってあるんだなと思ってたんですけど、ライブ終わった後の1週間は、逆にこんな早い1週間あるんだと思って。

 

つばさ:

ある。おなじ毎日なのかってくらいに。おなじ時間?時間がおかしい。異常。ほんとに異常。

 

島野:

それぞれ普段の環境違うんで、どうかと思ったんですけど、一緒なんですね。仕事に戻ったからかと思ってました。

 

つばさ:

いや、違う違う。早すぎ。待って待って~ってなったもん。

 

大内:

そのあと、色々、思い返しました?

 

つばさ:

思い返した。久々にライブ反省ノートを書いたよね。

 

大内:

へー!

 

つばさ:

最近、短いライブとかが多くてやってなかったんだけど、今回はたっぷり反省しました。

 

島野:

ノートに書くんすね。

 

つばさ:

これは残さなきゃと思って、別で日記も書いたもん。具体的なことをちゃんと見返すために。

 

島野:

大事ですよね。

 

大内:

今回、一本一本のネタのカロリーは違ったと思うんですけど、一番反省したネタってどれですか?

 

つばさ:

『君はアイドル』。

 

島野:

アイドルのやつですか。直後から言ってましたもんね。

 

つばさ:

もう、大反省。正直に言うと、昼やって、これ夜ナシになんねぇかなってちょっと思った。なんとか土下座して‥‥(笑)。

 

島野:

除去させてくださいって(笑)。

 

大内:

出来で体調悪くしてましたもんね。

 

島野:

何がだめだったんですか?

 

つばさ:

なんというか、「これをやろう」って思ってたことはあったんだけど、まだ全然そのステージには立ててなかった‥‥。3本ともここに辿り着きたいっていう理想はあって、なんとか頑張ってみたけど、全然届いてない、っていう‥‥。落ち込むなぁ~‥‥。

 

島野:

チャレンジできたのは大きいですけどね。

 

つばさ:

そう。チャレンジしてなかったら、理想と今でどれだけの差があるのかは気づけなかったから、それは良かったんだけどね。

 

島野:

僕らも、「もっともっと!」っていうお客さんの期待もビシビシに感じましたし、そこはもっと頑張らないとですね。

 

大内:

「あ、こういう期待なんだな!」みたいなのを眼前で感じて、そこで修正していったのはありましたね。

 

島野:

僕らの「こうやってみたい」を出してみて、お客さんの「これが見たい」を直に受けて、よりこっちをやったほうがいいのかもというのが、

 

つばさ:

明確になったみたいな?

 

島野:

そうっすね。

 

大内:

単純なことは、僕らだけにしかできないものをやるってことですね。

 

島野:

でも、ゆくゆくやりたかったことなんで、やりたい方向とはずれてないんです。

 

つばさ:

それは良かったよね。

 

大内:

予想以上に、もうそっちなんだってだけで。

 

島野:

自分たちで考えてるところよりも、もっと上で考えないと。

 

つばさ:

2倍、3倍のスピードで成長しないと。

 

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大内:

だから僕たちも、今回のライブでものすごくたくさんのことを得られました。

 

島野:

ブル兄は、お客さんの反応を受けてどうでした?

 

つばさ:

俺は、コントをやれ!ってことなんだなと思ったね。

 

大内:

あー。

 

つばさ:

今回考えてたのはというか、やってみたかったのは、もう、最高のエンターテイメントをやりたいぞって思って。笑って泣けて、みたいな。でも、反応は「もっと笑わせてくれー!」っていうので。

 

大内・島野:

あー。

 

つばさ:

じゃあ逆に、笑って泣けてみたいなのをつくるにしても、その能力に自分が全然達してないぞっていうのにも気づいて、それで、体調悪くなった(笑)。

 

大内・島野:

(笑)

 

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つばさ:

で、切り替えたら、そっちの方がしっくりきた。

 

大内:

こっちは大股で考えちゃうんですよね。

 

島野:

ま、同じ轍は踏んできてますしね。逆に考えなくてもいいところもあるし、考えなきゃいけないところもあるし。

 

大内:

僕が今回のライブで印象的だったのは、夜なんですけど、僕の声が

 

つばさ:

声飛ばし事件ね。

 

大内:

袖にはけて、すぐ舞台戻ってきてセリフ言おうとしたら声飛んでるっていう。

 

島野:

ガスガスだったね。

 

大内:

そのときに、ウケの種類が全然違ってびっくりしたんですよ。

 

つばさ:

‥‥そりゃそうでしょ?

 

大内:

いや、なんて言うんですかね。お客さんも、舞台でコントやってる感覚。

 

つばさ:

なるほどね。

 

大内:

もうその会場でコントやってる状態ってのが最上なんですよ。

 

島野:

そうね。

 

つばさ:

たしかに、あの瞬間そうなったかも。

 

島野:

みんな舞台上にいた。

 

大内:

そうなの!その状態をもっとつくりたい。

 

つばさ:

つくりたい。つく‥‥れたらすごいなぁ。

 

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島野:

緊張のかべとか色々あるのを超えて。

 

大内:

むちゃくちゃヒントになりました。舞台から笑いを出す。

 

島野:

わかるー。

 

つばさ:

舞台とお客さんとの垣根をなくす。

 

島野:

それは、お客さんを引っ張るのか、こっちが降りるのか。どっちもあるだろうね。

 

大内:

僕らが好きなコントの人は、それがみんな得意。

 

島野:

思ってるよりも、姿勢がただっちゃう(姿勢を正させてしまう)んだよね(笑)。

 

つばさ:

ただっちゃう(笑)。

 

大内:

映画館で映画観るときとかも、ただっちゃいますもんね(笑)。

 

島野:

ただっちゃうな。

 

つばさ:

ただっちゃうのは、でも、ただっちゃうもんな。

 

島野:

ただっちゃうことがダメなことではないんですよね。

 

つばさ:

そうなんだよ。それはもう色んな方法がある。‥‥なにができるんだろう。

 

大内:

なかやまきんに君と、つばささんじゃ違うんでしょうね。

 

島野:

なにか他に思ったことありますか?

 

つばさ:

ひとつ思ったのは、ひとり、たのしくねぇ~~って。(笑)

 

島野:

えー(笑)。まじっすか!

 

つばさ:

シル、たのしそぉ~~。

 

全員:

(笑)

 

つばさ:

うらやましぃ~って、ずっとハンカチぐぬぬってしてたからね。準備期間中からずっと俺ぐぬぬ

 

島野:

そうだったんすね(笑)。

 

つばさ:

あとは、観に来てくれた人たちにけっこう言われたんだけど、「エンディングのコント、すごい楽しそうだったね」って。

 

島野:

シルとブル兄で、全員でやりましたからね。でも、それはもうみんな楽しかったですよ。

 

つばさ:

いや、俺のほうが楽しい!

 

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▲楽しそうなレッドブルつばさ。

 

島野:

(笑)。なら、よかったっすわ。設定も僕らにあってましたし。

 

つばさ:

なんかね。ちょうどよかった。

 

大内:

今回のライブ、みんなに大きなお土産がありましたね。僕なんてつばささんの観て、ピンやりたくなりましたもん。どこまで自分だけの自由な領域で勝負できるんだっていう。

 

島野:

人数の差よね。人数を使えば使うほど、いわば、自由度は少なくなってくるとは思うんすよ。というか、自由度を縛って成立させるのは、考え方として簡単なんですよ、人数多く出すうえで。

 

つばさ:

役割にしてね。

 

島野:

でも、そうじゃなくて、人数使って、かつ自由度が高い。これは俺も観たい。おもしろいだろうなぁ。

 

大内:

いいよね。

 

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▲90°の挨拶をするレッドブルつばさ。拍手するシル。

 

島野:

僕らのこともですけど、ブル兄のこともはじめて観ますって人もいましたね。

 

つばさ:

いたね!どう見えたんだろうな。

 

島野:

なかなか、ハードな人に見えますよね(笑)。

 

大内:

コントドMじゃないすけど。

 

つばさ:

(笑)。なんならお笑いライブを全然観ないですって人もたくさんいたからね。

 

大内:

そうですね。

 

つばさ:

色んな人に観てもらえるのはよかった。これが場所によってはもっとウケるかもしれないし、もっとスベるかもしれないし。

 

島野:

そうすね。

 

つばさ:

逆に、楽しみ。

 

島野:

全員ひっくるめて、パーンってできるようになりたいっすね。「二重の極み」みたいに。

 

つばさ:

「二重の極み(フタエノキワミ)」ね。

 

大内:

あれですよね、その(←まじめに話そうとしてたのに)

 

つばさ:

0.01秒のあいだに、瞬間的に2発目を打って(←なんかものすごいブツブツ言い始めた)

 

大内:

すげぇ言うなぁ!

 

島野:

なんでしたっけ、あん‥‥

 

つばさ:

左之助とね、安慈の必殺技ね。

 

島野:

安慈(あんじ)!(笑)

 

つばさ:

安慈。海外のバンドの「アンジー」が名前の由来ね。

 

大内:

すげぇ知ってるよこの人‥‥。

 

つばさ:

いや、『るろうに剣心』好きすぎて(笑)。

 

島野:

変なワード出しちゃったなー(笑)。ブル兄のコントの登場人物の名前はどうやって決めてるんですか?全部のコントで名前違いますよね?

 

大内:

フルネームでつけてますよね?

 

つばさ:

フルネームでつけてる。でも、別に理由はない。あ、でも一応『王の教室』は僕の中で『桐島、部活やめるってよ』のコントなので、たしか神木くんの役が前田って名前で、下の名前は適当に。

 

大内:

俺ら、つけないな。

 

島野:

基本、そのままいきます。

 

つばさ:

一応、全コント、スターシステムをとってて。

 

島野:

スターシステム‥‥?

 

つばさ:

実は、つながってるのよ。世界が。

 

大内:

はー。

 

つばさ:

おなじ漫画の作者で、おなじ世界みたいな。

 

島野:

あー!分かりました!そういうことですね。

 

大内:

ひとつの箱庭の中で起こってるんですね。

 

つばさ:

そうそう。

 

島野:

え、それずっとですか?

 

つばさ:

芸人になって。厳密にではないんだけど、一人でニヤニヤしてる。

 

島野:

気持ちわるっ!

 

つばさ:

(笑)。だから、ここで登場した人物は、あのときの子供だったみたいな。

 

大内:

すご!

 

つばさ:

好きなのよそういうのが。

 

島野:

それに気づいてる人いるんですか?

 

つばさ:

いないいない。だって言ってないし。

 

大内・島野:

(笑)

 

つばさ:

こっちで楽しんでる(笑)。あのメルマガにも書いてもらったけど、(←メルマガ登録してみてー!)『君はアイドル』の一番最後の主人公と結婚してる「あいちゃん」は、『王の教室』で登場した「あいなちゃん」っていう‥‥ほんっっっとに知ってても知らなくてもどうでもいい情報(笑)。でも、俺の中ではある。だからその、2つのコントの主人公は、おなじ教室にいたんだよね(笑)。でも、二人は友達じゃない。

 

島野:

どうでもいいけどおもしろいっすね(笑)。

 

大内:

愛着わきますね。

 

つばさ:

だからフルネームでつけてるのかも。

 

島野:

ちゃんといるんですね。

 

つばさ:

『バムとケロ』。

 

大内:

なつかし‥‥!

 

島野:

『バムとケロ』?

 

つばさ:

そういう絵本があるのよ。犬とカエルの。読んだ方がいいよ!島田ゆかだっけな、作者が。その人の作品で『かばんうりのガラゴ』ってのがあるんだけど、かばんうりのガラゴの家にいろんな人が遊びにくるお話で。最後に、「あれ?また最後にまた誰か来たようです」で、うしろ姿のバムとケロが描かれてて、俺らは「バムとケロだー!」って楽しむ(笑)。

 

大内・島野:

(笑)

 

つばさ:

めっちゃ好きなんだよな。そこんところを精密にしたいよね(笑)。

 

島野:

高校の名前とか(笑)。

 

大内:

そういうのいいですね。

 

つばさ:

キャラへの愛着みたいなのはある?

 

島野:

ありますよ。んー、例えばで言ったら、SMAPのネタの丸ちゃんとか。

 

大内:

いろいろあるんですけど、みんなの帰りたい気持ちに、気づいてないんですよ、丸ちゃんが。

 

つばさ:

あー(笑)。

 

大内:

あとは、本当に身から出たセリフとかはいいですね。

 

島野:

あ、でも誰にも言ってないけど、自分なりの裏設定はありますよ。最後のベンチのコントだったら、古澤以外のあいつら誰も靴ヒモ結んでないとか。

 

つばさ:

やる気ないなー(笑)。

 

島野:

『冤罪』のピストル持ってるあいつは、刑事でもなんでもないとか。

 

大内:

え?!それ知らなかったぞ!(笑)めちゃくちゃ怖ぇじゃねぇか!

 

島野:

誰か気づくかなとか思ってたんだけど、あれ実は台本の役名に、「刑事みたいな人」って書いてあるのよ。

 

大内 

うそだろ、騙されてたよ‥‥。

 

島野:

道徳の時間に、小学生たちであれについて会議してほしいな。

 

大内:

外見で人を判断するってこういうことなんですよ!って。

 

島野:

そういうことじゃねぇよ!ってツッコまれたいな全員から(笑)。

 

つばさ:

それがほしいからね(笑)。

 

大内:

つばささん、次挑戦したいこととかありますか?

 

つばさ:

前も言ってたけど、叙述トリックは、やってみたいなぁ。

 

島野:

練習段階ではあったりしたんですけどね。

 

つばさ:

むつかしかったな。

 

大内:

つばささんの単独とかは観たいですよ。

 

つばさ:

近いうちに、ぽいことはやるかもしれない。

 

大内:

お!

 

島野:

悟道くんは?

 

大内:

俺もピンで単独を。

 

島野:

なんでだよ!

 

大内:

僕らも、次にやるのはもう決まってますからね。3/4。(←観に来てくださいー!)

 

つばさ:

近っ‥‥!

 

大内:

近いんすよ。

 

島野:

やりますよ。

 

つばさ:

わー、俺もがんばろ。

 

店員:

まもなく閉店のお時間です!  

 

 

(おわりです。)

 

 

 

 

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3/4(日)シル第5回単独ライブ『POST-MAN』 

時間:一部は15時から/二部は19時から(開場はそれぞれ30分前から)

場所:宮益坂十間スタジオ(渋谷)

料金:前売1300円/当日1500円

ご予約:

ぜひ、ご来場ください!

 

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(適当な記憶と、その場のノリで喋っているところもあるので、意味不明だったりそこらへんご理解ください!よろしくお願いします!)text & photo by しまの