コントを語ろう。

コントを語ろう。

○○なものを、□□な人と語ったり、語らなかったりします。

レッドブルつばさと語ろう。④(最終回)

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③はこちら

 

 

感動するってなんだろう。

 

 

島野:

今、ブル兄が、この人おもしろいなって特に思ってる人って誰なんですか?

 

つばさ:

誰だろう‥‥?

 

島野:

身近な人でも、別にお笑いの人じゃなくても。それこそシベ小とか。

 

つばさ:

じゃあシベ小!大好き!ちょっと大好きすぎて、どうにかなっちゃう。

 

島野:

(笑)

 

つばさ:

最近知ったのがすごい悔しいんですけど、もっと前から知りたかったな、シベリア少女鉄道

 

大内:

どこがすごいんですか?

 

つばさ:

完全にシステムの人というか、装置というか。そのシステムを完成させるために演者がいてっていう。そこについてはめっちゃ好みってわけじゃないんだけど、システムが完成されすぎてて、その美しさで感動しちゃう。

 

大内:

へぇ。すごすぎて。

 

つばさ:

一回、すごすぎて、泣いちゃって(笑)。すごすぎて泣いちゃうってはじめてで。ストーリーで感動とかじゃなくて、システム、様式がすごすぎて、最後の終わり方とかが美しすぎて泣いちゃうという。そんな泣きあるのかよと。自分ができないからこそ好きなのか、そこまではちょっと絶対に辿り着けないなっていうのもあるのかな。

 

島野:

そこまで行ってみたい気もしますけどね。

 

つばさ:

この前もシベ小の公演があったんですけど、それはいつもとちょっと違ってて。元°C-uteの中島さんとエビ中の安元さんっていうアイドルが出てたんですよ。だから、そういう層のお客さんが多くて。いつものシベリア少女鉄道は、システムを理解できないと笑えないから、1つ目のバラシがあるまでなかなか笑いが起こらないんだけど、前回は、システムを取っ払っても、本筋だけの面白さで笑いをかなりとっていて。キャラクターが生きてて、その感情の動きだったりとかがおもしろくて。そこにシステムも丁度いいバランスで乗っかってきて、それがかなりよかった。

 

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大内:

今回はこの仕組みですごいウケたいっていうのはもっと仕込んでいきたいですよね。

 

島野:

ブル兄も悟道君も、社会人経験あるじゃないですか。僕もですけど。どうですか?

 

大内:

僕は、いったん全部落ちました。

 

つばさ:

落ちた。2年間、落ち続けて。あ、最初に大喜利的なネタしかできなかったっていうのは、それもあるのかもしれない。大喜利は続けてたから。

 

島野:

続けてないと、きついっすよね。

 

つばさ:

分かる。のぼり中です。

 

大内:

みんなのぼり中(笑)。

 

島野:

ずっとのぼりたいっすね(笑)。僕、ブル兄と逆で、システムに興味が出てきてるかもしれないです。それこそ、日常つながりでしかネタを書いたことなかったんで。シベ小の話を聞いて、どうやったらそういうこと思いつくんだろうとか、そっちに興味あります。あとはやっぱり人の強さってのがあるなというのが、ほりぶんの『得て』っていうのを観たときにすごい感じて。もちろん中身もおもしろいし、仕組みもおもしろいんだけど、この人にしかできないおもしろさっていうところが強いなーと。

 

大内:

そこも、いかに演者を乗せることができる土台の部分を出せるかっていうところからの発進だとは思うんですよね。

 

島野:

逆に、ブル兄から質問あります?それこそ、1/20のライブで、どんなことやりたいかとか。

 

つばさ:

今までやったことのない手法のコントをやりたいっていうのは絶対にあって、新しい挑戦はしたいし、なんなら、今まで見てきてくれたお客さんたちにも、こういうことするんだとか、こういう一面もあるんだなーっていうふうに見てもらえたら。で、できればそれをスタンダードに。本当に自分がやりたいと思ったことをやるっていう、すごい曖昧な答えですけど。

 

大内:

殻を破るみたいな。

 

つばさ:

殻も破りたいし、なんだろうなー。けっこう同じ形式ばかりやってるというか。一対一で喋ってるコントが多くて。

 

島野:

お客さん側に想定の人がいて、その人とのキャッチボールで話が進むっていう構図ですね。

 

つばさ:

そう。でもそれだけやるって、自分で可能性をせばめてるだけだから、それ以外のことに挑戦したいというか、しなきゃなーと。

 

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島野:

もうひとつ聞いてもいいですか?社会人から芸人へのチェンジポイントはなんだったんですか?なんで2年働いてのタイミングだったのか。

 

つばさ:

普通に働いてて、やっぱ、‥‥僕はほんとにねぇ、卑怯な男なんですよ。

 

二人:

(笑)

 

島野:

どうしたんすか(笑)。

 

つばさ:

自分で書いてコントやってたけど、自分で書いたものを100%自分は演じきれないと思って、作家になろうと思って。このおもしろさを半減させるくらいだったら、もっと活かせる人にやってもらいたいと。で、僕の先輩に働いてて、作家やっててっていう人がいたので、そういうところを狙ってやったものの、なんか違うというか。というか、本当にやりたいのは芸人なんですよそれはもちろん。100%活かせないからあきらめただけであって。

 

島野:

はい。

 

つばさ:

で、なんだろうなー、どういう順序で話そうかな。なんで会社辞めたのか。なんでなんだろうな。単純に、この先、この会社に自分が求めるものはないかなっていう、よくある話だけど。いくらキャリアを積んでも、部長とか社長を目指したいのかと言われたら、そうじゃないし。じゃあ辞めて、作家としてやっていくかとなったら、本当にいちばんやりたいことをやらないのは違うなーというか。そういう考えで芸人を選んだっていうのが正しいのかな。分かんないけど。あきらめたかっていうのはあるのかもね、あきらめたかったっていうのはあれだけど。

 

大内:

あー。一度真正面でぶつかって。

 

つばさ:

そう。ぶつかってないから。一回マジでやって。2年っていうのは本当にたまたま2年。

 

大内:

そうなんですね。

 

つばさ:

仕事やり続けながらコントやるっていう選択肢はなかったわけじゃないけど、時間と体力が本当にそっちにもってかれてしまってたので、そこはスパッと。

 

島野:

なるほどっすね。なんかもっと聞きたいことあったんですけど‥‥あ、中高時代の話とか聞きたかったんですよ!そこになんかルーツあるのかなと。

 

つばさ:

あるのかなぁ‥‥ある!あるよある!あるわ‥‥。

 

島野:

あるんすね。

 

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つばさ:

あるなぁ。感情を爆発させるコントをやりたいと思ってて、それ、たぶん自分をおさえ込んできた反動だと思うんですよ。小中高大現在と、感情をおさえ込んで生きてきたので、その反動でやりたいっていう思いもあるかもしれない。

 

大内:

彼女とかいました?

 

島野:

急にね。

 

つばさ:

高2ではじめて付き合った。

 

島野:

いっしょ!ほとんど付き合いという付き合いをできてないんですけど。

 

つばさ:

いっしょいっしょ。

 

島野:

よく分からないまま。

 

つばさ:

好きになった人には、振り向いてもらえず‥‥女みたいだななんか。

 

二人:

(笑)

 

つばさ:

気を引くために違う男と付き合うみたいな。そんなことしてましたな。

 

大内:

フェミニン!

 

島野:

男の方がロマンチスト論っていう持論はあるんすけど。

 

大内:

そうかねー。

 

島野:

悟道君はね、違うんだよ。だって、BaseBallBear聞いてもなんにも思わない当時だったと思う。

 

つばさ

それは、違うなー。(島野とつばささんはBaseBallBearファンという共通点があります。)

 

島野:

もう、なんか涙もろくもなってきてるし。

 

つばさ:

感情を持つのはすばらしい。

 

島野:(*ここから実際の音声あります。)

やっぱり、卒業公演も、泣いてしまいましたし。

 

大内:

あー、モー娘。の話です。

 

つばさ

俺も、アイドルマスターシンデレラガールズを見て。

 

大内:

あなたのデジタルじゃないすか。

 

つばさ:

30分、いや24分か、CM抜いて。24分で、2回泣いたからね。しかも、2回目なのに。

 

大内:

知ってるのに(笑)。

 

つばさ:

やっぱり、いいんすよね、僕手書きの字、大好きで。全然関係ないんすけど(笑)。手書きの字、大好きで。もう、手書きの字を見ただけで泣いちゃうんですよ。

 

島野:

なんなんすか手書きの字って。

 

つばさ:

手書きの字、文字文字‥‥。

 

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島野:

泣きそうになってるじゃないですか。なんで泣きそうになってるんですか(笑)?

 

つばさ:

違うもう、ライブのアンケートとか、手書きの文字‥‥。

 

大内:

ほんとに泣きそうになってる!?

 

つばさ:

僕、GOCの卒業ライブのアンケートは、読んで、家でぼろ泣きしちゃって‥‥。で、やっぱ手紙好きなんだーと思って‥‥。で、アイドルマスター見ても、その‥‥。

 

島野:

なにこれ(笑)?なんだこれ!

 

つばさ:

アイドルマスターってアニメで、泣いたんですよ、区切りの回があって。ステージで一回泣いて、終わり際に、アニメの中でアンケートがあったんですよ。手書きの文字があって、そのアニメの手書きの文字で泣いちゃってもう‥‥。

 

大内:

手書きじゃないのに(笑)。

 

つばさ:

(笑)。でもやっぱりそのー、感情がいちばん伝わるんすよ、なによりも。なんなら喋りよりも、手書きの文字のほうが伝わると思う。感情は。

 

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(書いてはみたものの、文字だけではどうにも伝わりきらないと思ったので、そのときの音声をこちらからどうぞ。https://youtu.be/sLPVYsOxvXw

 

つばさ:

単純に歳かなっていうのも思い始めてきた。

 

島野:

それはあるかもしれないですね。

 

つばさ:

でも、そうなると悔しい。

 

島野:

現に泣いちゃってるんでなんとも言えないですけど。

 

大内:

俺も咳でむせて泣いちゃってる。

 

島野:

みんな泣いてる。

 

つばさ:

『海に行くつもりじゃなかった』っていうトークライブでも話したことあるんだけど、昔やってたキリンメッツのCMも好きで、女子高生が走ってるだけで泣いちゃう。(2/3に『海にいくつもりじゃなかったvol.3』があります。)

 

島野:

みんな泣いてるので、もう終わります。

 

 

(おわりです。)

つづきました。

 

 

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1/20(土)レッドブルつばさ×シル 対バンライブ 『ベンチに入りたい』

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時間:一部は15時から/二部は19時から(開場はそれぞれ30分前から)

場所:阿佐ヶ谷アートスペースプロット

料金:前売1300円/当日1500円

ご予約:

ぜひ、ご来場ください!

 

 

(適当な記憶と、その場のノリで喋っているところもあるので、意味不明だったりそこらへんご理解ください!よろしくお願いします!)text & photo by しまの