コントを語ろう。

コントを語ろう。

○○なものを、□□な人と語ったり、語らなかったりします。

グータンと語ろう。⑥(最終回)

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 はこちら

 

 

おもしろくて気持ちいいやつって、なんだろう。 

 

 

森山:

2年間は、お笑いをやってる気がしなかったなぁ。

 

原田:

森山辞めちゃうと思ったもん!ほんとに。苦しいというか、その変なまじめでやっちゃってたからねずっと。

 

島野:

辞めようと思った?

 

森山:

まず、最初の頃は事務所辞めようかなってなって、それが続いて、お笑い自体を辞めようかなって思ってたずっと。ってのも、原田君に申し訳ないと思ってた。なんにも思いつかないし、平場でもまじめにただただしゃべっちゃったり、ツイキャスで30分まじめに話すみたいなこともあった。

 

大内:

あったねー。

 

原田:

ツイキャスやったね。

 

森山:

終わった後に、原田君にごめんって言って。そのときはほんと申し訳ないけど、原田君一人で頑張ったほうがいいのかなとか。

 

原田:

俺は俺で、その森山の姿を見てる方が辛かったもん。だから、こうしたほうがよくない?とか色々言って。

 

森山:

それを言い続けてくれたから、続いた感じ。

 

原田:

タテモノズ始めたりね。

 

島野:

あ、あれもるてちゃんのアドバイスでなんだ。

 

森山:

自分で始めた感出してたでしょ?プライドがそうさせたよね(笑)。

 

三人:

(笑)

 

原田:

youtubeで曲出すって言ってたんだけど、絵もあったほうがいいよって言って。

 

森山:

あの形になった。

 

www.youtube.com

 

島野:

なんか、逆に聞きたいことってある?

 

原田:

あー。俺らのことをどう思ってるかは聞きたいかも。

 

森山:

言ってもらいたい。

 

島野:

グータンとして?

 

原田:

どうしたらいいとかある?どうしていくのが一番テレビに出てそうだなとか。

 

大内:

俺は、森山が得意なことをもっとどんどん得意になってって、それが最終的には何かになるんじゃないかな‥‥。

 

森山:

今やってることをどんどん続けるってこと?

 

大内:

それが今は想像できないことに繋がったりするかもしれない。

 

森山:

‥‥で?!

 

全員:

(笑)

 

原田:

森山、全然分かってない顔だったもんなー(笑)。

 

森山:

全然理解できてなかった(笑)。

 

島野:

俺は、そのグータンの言葉にしづらいふざけ方とか、ネタの中でも、あーやってふざけられるのを、他の芸人さんとか仲間と、なんだったら営業とかでお客さんとも一緒になってふざけられるようになったらいいなぁと思ったな。今はグータンの二人でふざけてるけど、その輪を広げてって、「あー、グータンがいないとこのふざけ方できないなー」ってなったら、絶対にマストな人になるから、そうなればいいなと思う。

 

森山:

んー、なるほどなー。

 

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島野:

そのふざけにちゃんと対処できるのがるてちゃんで、るてちゃんについてけばみんなも遊べるみたいになれば広がるのかな。二人だけでふざけてるのもったいないし、みんなで一緒にふざけてる姿は目に浮かぶ。

 

原田:

はいはいはい。ちょいちょいはやったことあるもんね。森山の作った曲をみんなで歌うとか。

 

島野:

グータンがなんかのMCで森山がコールアンドレスポンスやってて、それめっちゃうまくいってておもしろかった印象があるんだよなぁ。

 

森山:

なんだろ、覚えてないな‥‥。

 

原田:

たしかに、昔いろいろやってた気がする。でも多分そのときも思ってたことただ言ってたんだと思う。

 

森山:

決まってないからね。でも前うまくいったのどういうのだっけなーって思うときはある。

 

原田:

もったいねー(笑)。それ思い出したいな。

 

森山:

でもたしかに、基本、僕らだけで楽しんでるもんね。

 

島野:

グータンの遊び方が欲しいってのは、昔もあったわけだし。

 

原田:

周りを巻き込むってことよね。

 

島野:

それできたら、回しできなくても回しの役やらされると思うし、そしたらもっとふざけられると思う。二人だけの世界でふざけられるのは、いっぱいいるし。

 

森山:

単独とかで、お客さんから言葉をもらってギターで即興やるみたいなネタはやるよね。

 

大内:

あれは分かりやすくお客さん巻き込んでる形だよね。

 

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森山:

これまとめたやつ僕らが欲しいな。

 

島野:

目標というか、最終的にはみたいなところのイメージはあるの?

 

森山:

ちゃんと売れたい。目標はロケ番組。

 

原田:

単独でもライブをやって、ロケ番組を持てるのがゴールって決めてるの。

 

島野・大内:

へー。

 

原田:

だから、困難があっても、ロケ番組をやるためにって気持ちで乗り越えてる(笑)。

 

島野:

すごい特殊(笑)。いい旅夢気分とか。

 

森山:

そうそう。自分らが出る。

 

島野:

お昼頃やってる、タカトシのバス旅とか。

 

森山・原田:

最高!!

 

原田:

MCとか絶対向いてないと思うし。

 

島野:

そういうのやる機会なかったの?

 

原田:

なかったね。

 

森山:

友達のミュージシャンとライブをやるときに、前説とか、MCみたいなことをすることはあるけど。

 

島野:

ミュージシャンとのライブやってるよね?あれは?

 

原田:

俺の中学の友達なのよ。ンスティンダンストンっていって、俺はライバルにもしてるんだけど。

 

大内:

単独の幕間音楽とかも作ってもらってコラボしてるんでしょ?

 

森山:

そうそう。

 

原田:

ンスティンダンストンも、色々やってるところというか。

 

森山:

シンプルに音楽というよりかは、映画とか作品ぽいっていうか。だから、お笑いも交えて合同でライブして、新しい感じのライブやりたいねみたいな。

 

島野:

グータンならできるかもしれない。それこそ、FROLIC A HOLICとか。そういうライブ出てき始めてるもんね。

 

原田:

あれとか超好きなんだよね。そういうのやれたらいいな。音楽はひとつの武器で、森山の持ってるゆるい感じとかはいきなりは出せないと思うから、まずは音楽でちょっと話題になりたいなぁ。

 

島野:

ライブはどこでやる?

 

原田:

んー。

 

島野:

最終的には。

 

原田:

武道館じゃない?(笑)

 

森山:

おもしろくて気持ちいい歌のやつできたら一番いいね。

 

原田:

それいいかも!

 

森山:

ドームで。

 

三人:

(笑)

 

原田:

下から飛び出てくるやつで、ものすごい距離飛ぶ(笑)。

 

森山:

ゴンドラで登場してウケたいな。

 

原田:

それもあるし、本多劇場で単独とかやれたら最高。

 

島野:

いいね(笑)。んー、これは‥‥まじめな記事になるな(笑)。

 

全員:

(笑)

 

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島野:

よし、今からでもふざけを詰め込もう(笑)。

 

森山:

詰め込む?

 

大内:

あー、キンタマの話とか。

 

島野:

大会の楽屋とかで、みんなで輪になって森山のキンタマの話してたやつね。

 

大内:

あーでもない、こーでもない言って。

 

島野:

「Bグループの人集合してくださーい」

 

大内:

「あ、俺だ」っていう。言ったことあるよね?

 

森山:

聞いたよ聞いたよ。最悪だと思った(笑)。公式では、性欲ないことにしてるから。

 

大内:

どういうこと?(笑)

 

原田:

でも俺は大体分かるから。女の子の好みとか。意外と金髪とか好きだから。

 

森山:

はい、これはNGね!

 

原田:

だから、DreamのAmiなんだよね(笑)。

 

森山:

はい、NG!

 

三人:

(笑)

 

原田:

これは書いといて欲しいわぁ~(笑)。

 

 

(おわりです。また!)

 

 

(適当な記憶と、その場のノリで喋っているところもあるので、意味不明だったりそこらへんご理解ください!よろしくお願いします!)text by しまの/ photo by トールキン

グータンと語ろう。⑤

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 ④はこちら

 

 

コントで人(にん)って、なんだろう。 

 

 

島野:

個人的に俺がグータンに持ってた印象は、そのボケ俺がやりたいのにっていうのをやられちゃうのが、グータンっていう。俺もやりたい~っていう。

 

森山:

それは、うれしいかも(笑)。それでいうとさ、レモネーション(島野の学生時代のコンビです)と僕たちは、ちょっと似てるかもって思ってた。

 

原田:

あ、そうだよね。コントの感じとかね。

 

島野:

あー、そうか。なんだろう。それは、好きなところが似てるんだと思うんだよね。なにが好き?というか、お笑い何見てた?

 

森山:

二人に共通するのは、さまぁ~ずさん。

 

島野:

ほら!!もう完全にそこが一緒なんだよね。完全なるさまぁ~ず。

 

原田:

完全なるさまぁ~ず(笑)。

 

森山:

完全なるさまぁ~ずは、さまぁ~ずさんだよ(笑)。

 

原田:

あー、でもそうなんだ。あと俺は個人で言うとダウンタウン。大学入るくらいまで、ダウンタウンしか見たことなかった。

 

大内:

そういえばそうだった。

 

原田:

それ以外おもろくないみたいな(笑)。

 

大内:

最初、サークルもその感じで入ってきたからね。

 

島野:

それで、ポンっ!の漫才やる?

 

大内:

そうなんだよ、だから俺はあいつはおかしいって思ったのよ。

 

全員:

(笑)

 

大内:

何かが大きくズレてると思って。

 

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森山:

僕は、他の芸人さんだと、アンジャッシュとかそういう仕掛け系のコントみたいなのが好きで、それから三谷幸喜の作品とかが好きになって。まぁでもお笑い全般好きだから、はねとびとかすごい見てたよ。

 

原田:

はねとびなぁ~、松本人志は、はねとび出てなかったしなぁ(笑)。

 

三人:

(笑)

 

島野:

さまぁ~ずさんはどこがいい?

 

森山:

まぁ全部すごいけど、ふつうに着眼点がおもしろいし、言い方がおもしろい。

 

島野:

はいはいはいはい。この話するの楽しいなぁー!

 

森山:

言い方だよね。

 

島野:

言い方は大きいと思うなぁ。

 

原田:

たしかに、大竹さんも素直なことを言い方でおもしろくするもんね。

 

島野:

サンタさんっていう紙芝居のネタは、絵と声だけだから、より言い方でしかないんだけど、あれは顕著に出ててめちゃくちゃおもしろい。

 

原田:

おもしろいよね。

 

島野:

ソンネッサーンのとことかの天才さはさておき。

 

大内:

俺こいつ心配になるもん。一緒に部屋で作業してたときあって、ずっとさまぁ~ずのDVD流れてるんだけど、ときどきボソッと「あ、このボケこの時代から使ってんだ」とか言うだけだし。

 

島野:

BGMとして流してるからね(笑)。

 

大内:

俺その知見ないから。

 

島野:

「そいつ誰だよ!」「何言ってるか分からない」ってボケ、ほぼ必ずあるんだよね。

 

原田:

俺らたしかに、さまぁ~ず好きでしょ?って言われるね。

 

森山:

言われる言われる。

 

島野:

あ、言われるんだ。

 

森山:

言われる。お客さんと僕らのお笑いの好みが一緒なことはある。

 

島野:

今、グータン自体はどういう方向にとか、そういうのはぼんやりとでも無いの?

 

原田:

誰もしないような設定とか、そういうことなのかなぁ。ふつう、炊飯ジャーひとつでやらないじゃん?あとは、服をあげるときの、そのあげ方が気にくわないだけのコントとか。

 

森山:

そのゴミ捨てといてみたいに渡されたら、欲しかった洋服なのにゴミにしか見えないでしょ?

 

大内・島野:

(笑)

 

森山:

で、あげ方をもう一回やり直して欲しいと。

 

原田:

いや、あげてんだから文句言うなよ。で、一本。

 

島野:

よくそのミニマムの切り口で5分とかいけるよね。

 

森山:

いけるいける。でも、最初は洋服を渡してゴミみたいってやってるんだけど、結局反応があるのは、その状況を例えるけどピンとこないとかそういうところかもしれない。

 

原田:

コントってさ、自分たちの人柄が出ないイメージがあるけど、役になるみたいに。でも、自分たちの人柄が出るコントができたらいいなぁって思ってる。

 

島野:

‥‥悟道君に言ってること!

 

三人:

(笑)

 

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原田:

こいつ自体がおもしろいんだもんね。

 

島野:

特にさ、こいつもさ、そいつもさ、特殊じゃん(笑)。

 

原田:

それがもうお笑いになるもんね。

 

島野:

そうね。ふつうどんなコントでも、暗転からの明転なんだよね。だから絶対に漫才よりお客さんが緊張しちゃう。どーもー!とかないし。でも悟道君がバンッって一人でそこに立ってても、そこについてはあまり壁になってないような、そういう力がある。森山も多分あると思う。

 

原田:

そうだね。分かる。

 

島野:

だから、これまで開始5秒でボケられないっていう頭でコント考えてたんだけど、緊張よりもワクワク感を走らせることができるかもしれない人がときどきいるっていうのが、個人的にはある。

 

森山:

それ、言われてうれしい~(笑)。

 

大内:

俺はもう分からないな、とにかく自分のことを真っ当だと思ってるし。

 

原田:

え?そうなんだ?

 

大内:

おかしいな?その反応は。

 

島野:

そういうことなんだよ。

 

森山:

でも僕から見てもおかしいと思うよ。

 

大内:

なんなんだ!

 

森山:

‥‥体のバランスとか、おもしろいし。

 

大内:

それはいつも素直に喜べないんだよなぁ。

 

原田:

あの漫才やってたときの最初の動き?あれが悟道。

 

森山:

企画で乳首洗濯バサミやられて微動だにしない。あれが悟道。

 

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▲悟道(ごどう)。

 

島野:

グータンの言うように、コントだからといって自分を出さない、じゃないは意識したいね。

 

大内:

それはしたいんだよね。

 

島野:

その意識があるから、どんなコントでも森山だし、るてちゃんなんだろうね。設定の軸は多分きっかけでしかなくて。二人さえいればいけるっていうお笑いをやってるから。

 

原田:

本当に日常のやりとりでネタになることあるもんね。

 

森山:

そうね。

 

原田:

この間もさ、女の子、いたもんねあの子、誰だっけ、ライブ見に来てくれた、ね?ひーちゃん?分かんないけど。みたいに。

 

島野:

あー(笑)。

 

原田:

これ、その人がひーちゃんっていうのは分かってるんだけど、覚えてるってこと自体が恥ずかしくて、誰だっけ?みたいにするみたいな。

 

森山:

そういうことをさ、原田君は言ってくるんだもん。それ言われたらもう終わりだよね。

 

原田:

それを他の設定に応用してとか。

 

大内:

今、俺はむしろコントより漫才の方が自由に書けるかもしれない。変に固定観念がないから。

 

島野:

取っ払ってほしいなそれ。

 

大内:

いやむずかしいんだよねほんとにこれが。

 

森山:

ほんとその感じ分かる。大学のときはそれこそそんな責任もないし、肩の力を抜いて作れてたの。で、プロで一回凝り固まっちゃったんだけど、2年かけて、それがやっと出せるようになった。遊んでるんじゃなくて、やろうでやれるっていう。

 

島野:

いやー、グータンのコント見たくなった。

 

原田:

単独ライブとかやっててもすごい楽しんだよねー。

 

大内:

今後予定ないの?

 

原田:

そろそろやりたいなって思ってるよね?

 

森山:

幕間映像とかも楽しいし。

 

島野:

違うボケの飛ばし方できるからね。

 

 

つづきます。

 

 

(適当な記憶と、その場のノリで喋っているところもあるので、意味不明だったりそこらへんご理解ください!よろしくお願いします!)text by しまの/ photo by トールキン

 

グータンと語ろう。④

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③はこちら

 

 

ピアノとギターの違いってなんだろう。 

 

 

島野:

渋谷では苦戦してたわけじゃん。でも大宮では単独3回やってお客さん呼べて反応も好評で。そこはどういう差があるの?

 

原田:

単独はできるんだよね。そういう自由度の高いのは。

 

島野:

自分たちの100分とかだから?

 

森山・原田:

そうそう。

 

原田:

賞レースが、むずいねぇ。どうしよう。全部一回戦で負けてる。

 

森山:

そこでもまじめになっちゃうというか、自分たちが笑ったことないネタ持ってっちゃう。

 

大内・島野:

(笑)

 

森山:

こういうの‥‥かな?みたいな。二人ともネタ選びとかも苦手。

 

原田:

んー、あとは目標としてるとこに、どう出ていけるのか。

 

森山:

前に前にとかね、出ていけてないもんな。

 

島野:

でも、ライブでそういうシーンあったでしょ?

 

原田:

たくさんいるなかで前に出た者勝ちとか、芸を持ってる人が強いとか、そういう場面はあったけど、全然ダメだったね。

 

森山:

みんなでわいわいするような大喜利関係無いコーナーとかは、原田くんに出てもらってた。

 

大内:

でも、ひみつきち(学生の頃、十数組の学生芸人と一緒にやってたライブがあったのです)では、るてちゃんの平場がすごいときあったよね?

 

島野:

たしかに。

 

森山:

あのモード入ったら、原田くんすごいのよ。僕がよしもとに入って、変に考え出しちゃってからちょっと調子が悪くなってきたんだよね。考えなきゃっていう。

 

大内:

同じことを島野に言われてるなぁ‥‥。頭だけでやらない方がいいって。台本でまとめたいのは分かるけど、できないんだからと。

 

島野:

悟道くんに言ってるのは、悟道くんて、ネタを書けるっていう自負がすごくて。ただ、ある意味では本当は全然書けてなくて。で、お前はネタは書けないんだってことをいったん分かれって言ってる。

 

原田:

(笑)

 

島野:

おもしろいことを考えるっていう、まぁそういう意味ではネタを考えることはできるんだけど、複数人でやる以上はそれを文字にして、まったく分からない人に伝えなきゃいけなくて。そういう意味での”書く”ことをできなくちゃいけないと思うんだけど、悟道くんはそれができてないからなぁ。

 

森山:

あー‥‥。

 

原田:

それはそうかもね悟道は。プレイヤー感あるもんね。

 

島野:

だから、ここでバーって話して土台を作ることもあるんだけど、そのあとは俺やっとくからと。で、またそのあといけたら手伝ってくれと。

 

森山:

分かるなぁ‥‥僕、悟道とすごい似てる。

 

原田:

俺もずっと言ってたもんね。

 

森山:

ずっと言われてた。まったくおんなじ感じ!僕は、自分でネタを考えるぞって思ってネタを書いてたんだけど、原田くんに、「それ考えてるじゃないよ。時間を取ってなんか書いてるだけ」って言われて(笑)。

 

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原田:

いや、もっとお笑いのことを考えて欲しかったんだよね。やってる感だけあって、もったいなかったというか。

 

森山:

そういうときは、頭で考えよう考えようってやっちゃってるから、やっぱり発想が自由じゃない。

 

大内:

うんうん。

 

森山:

逆に、原田くんは自由に考えられてたから、これどう?みたいなのがポンポン出てきて。でも、最初は僕も自分が書いてるっていう意識があるから、「それもいいんだけどねぇ~」とか言ってて(笑)。

 

大内:

クソプライドが変な邪魔をする経験はあるな‥‥。

 

森山:

でも結局それよりいいのなくて、僕が「それもいいんだけどねぇ~」みたいにしていた原田くんのアイデアを、一週間後、そのまま僕が原田くんに言ったりして(笑)。

 

大内:

忘れてないでしょ(笑)。

 

原田:

‥‥それがね、俺は忘れてるんだよ。

 

大内:

忘れてんのかい。

 

森山:

それで原田くんが、それいいね!ってなって、それになる。

 

島野:

なんなの(笑)。

 

森山:

僕が原田くんの案をもとにしてネタ持ってくと、「え、これよくない?」って言ってくれるから僕が考えたみたいになってるんだけど。

 

島野:

アホコンビだ‥‥。

 

大内:

全然一緒じゃなかった‥‥。

 

原田:

でもだから成立してるのかも。

 

森山:

よしもと辞めるちょっとくらい前から、ネタ作りも二人で話し合って笑ってる時にできるのが一番おもしろいし、結局、僕の方がまじめの殻に閉じこもりがちになっちゃうから、原田くんのパッて出たなかでおもしろいやつを即興でちょっとやってみて、いい感じになりそうなやつをネタにすることが多いかもね。

 

原田:

そうね。最初、俺発信だね。

 

森山:

最近のやつだと、閉まってる状態の炊飯ジャーがあって。「炊けてるの?」って、僕がお米が炊けてるかどうかを確認するためにジャーを開けたがる。

 

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▲森山「炊けてるかどうか、開けて確認していい?」

 

原田:

でも、「スイッチ押してるから。途中だとしたら開けちゃダメだから」って言って。

 

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▲原田「途中だから!開けちゃダメ!」 

 

森山:

「でも、この赤いランプは、ダメな赤の可能性もあるよ?」

 

原田:

「ほらでも湯気出てきてるから」

 

森山:

「でもこれ、故障のけむりの可能性もあるよ?」っていうのがあった。

 

島野:

おもしろいなー。

 

森山:

ファミレスで10分くらいそれで遊んでみて、なしだなみたいな。

 

島野:

なしなんだ。

 

森山:

でも一ヶ月後とか二ヶ月後で、やっぱありかもってなってやったり(笑)。

 

大内:

最初に緊張感あったらよりおもしろいかもね。

 

原田:

そうかも。

 

森山:

緊張と緩和なんてやったことないからなぁ。緩和緩和緩和で。

 

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森山:

緩和からの緩和。

 

島野:

ゆるの極みだ。

 

原田:

側だけかためな感じのほうがおもしろいのかもね。

 

島野:

悟道くんは、なんかイメージで伝えてくるから。

 

森山:

この前観に行ったやつ、雨のやつがよかった。

 

島野:

あー。あれは悟道くんが、雨だけど無理矢理練習してる陸上部が見たいと。

 

原田:

へーおもしろそう。

 

森山:

それが一番印象に残ってる。

 

大内:

その画がね、おもしろいと思ったんだよね。で、あとはお願いして。

 

島野:

そんな投げ方ないけどね。

 

大内:

おもしろがるポイントが違うから。最近俺は夜中に外に出て風を感じてるから。

 

森山:

僕は夜はピアノを弾くとか、ギターを弾くとかしてる。

 

島野:

それは好きでやってるってことだよね?

 

森山:

それもあるけど、何かを極めれば何かに繋がるっていう考えがある。

 

原田:

こいつのこういうところがすごいと思うんだよね。ずーっとやってんの。タテモノズも毎日やってるのよ。

 

島野:

あ、何曲か聞いた聞いた。

 

森山:

よしもとのときにyoutubeアカウント作ったから、今はいったん止まってるんだけど、150曲くらいある。

 

原田:

曲作って、絵描いて、編集してアップして。これずーっとやってんだよね。で、苦だと思ってないのよ。

 

森山:

苦じゃないね。

 

原田:

頑張ってやろうとか、努力だとか思ってないんだよね。

 

島野:

頑張ってキャラつけようみたいな人とかはいっぱいいるよ?

 

原田:

そうだね。

 

森山:

今はアカウントが無くなっちゃったから一旦アップするのは止まってるけど、曲は作り続けてるからね(笑)。

 

(グータンチャンネルにて、タテモノズが復活しました!こちらから、ぜひ!→グータンチャンネル - YouTube

 

大内:

裏で走り続けてんだ。‥‥すごいな。

 

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島野:

俺もメルマガをやり始めて、これは性に合ってるかもしれないと思った。

 

森山:

メルマガはどういうことやってるの?

 

島野:

不定期なんだけど、普通にコラムみたいの書いたり、勝手にコーナー立ち上げてみたり。俺がバックナンバーっていうコーナーで、勝手にバックナンバーみたいな歌詞書いて、そういうのをひとつにまとめて、メールを送ってる。

 

原田:

へー!でも楽しいんだね。

 

島野:

やりたくてやってるね。やれるときにしかできてないってのはあるけど。

 

(メルマガ『略して、メー。』も、ぜひこちらから!→メールマガジン『略して、メー。』登録フォーム) 

 

大内:

森山は、音楽極めてった先に何かがあるだろうっていうのは、やっぱりそれはお笑いであってほしい?

 

森山:

僕、高校くらいからギターやってて。自分では記憶がないんだけど、どうやらサカキバラ君に「お笑いのためにギター練習するわ」って言ってたらしくて。で、サカキバラ君がグータンのライブ観にきてくれたときにギターのネタやってて、本当に有言実行したねと。

 

島野:

お笑い先行なんだ。

 

森山:

まぁもちろんまずはシンプルに高校で軽音学部に入って、かっこつけたいみたいな時期もあったけど、ある程度弾けるってなってからは、お笑いでも応用できるようにって意識で即興で弾けるようにしたり。

 

大内:

これ続けたら、もっといろんなことできるかもみたいな。

 

森山:

ピアノも続けてるんだけど、それは曲作りの幅を広げたくて。

 

大内:

小室じゃん。

 

森山:

ピアノで曲作るのと、ギターで曲作るのは全然違うのよ。例えば、aikoはピアノで曲作ってて。あとは勝手なイメージだけど、miwaはギターでしか曲作れないと思う。

 

原田:

分かんねぇだろそれは。

 

森山:

miwaは全部おんなじだから!

 

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全員:

(笑)

 

原田:

俺らはネタ的に音楽からきてるのかもしれない。

 

大内・島野:

あー。

 

島野:

るてちゃんはどんな音楽聴くの?

 

原田:

俺は中学の頃から、中島みゆきさだまさしが好きだった。

 

大内:

しぶいなー。

 

原田:

基本的に音楽は好きだな俺も。

 

森山:

単独でも毎回ラストのコントがミュージカルのコントで。10分くらいのミュージカル風コントで、「うん」って言うだけの壮大な歌とかね。そこで終盤に原田くんも歌うパターンがあって、それよかったね。

 

原田:

それまではめちゃくちゃつっこんでんのよ。

 

森山:

こいつも歌っちゃうんだみたいな。

 

 

つづきます。

 

 

(適当な記憶と、その場のノリで喋っているところもあるので、意味不明だったりそこらへんご理解ください!よろしくお願いします!)text by しまの/ photo by トールキン

グータンと語ろう。③

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②はこちら

 

 

まじめにってなんだろう。 

 

 

島野:

無限大って、あれ上がっていくんだよね?サードが一番下?

 

森山:

いや、トライアルが一番下。NSC卒業したら、基本みんなトライアルに行く。そこからサードセカンド、ファーストを目指すんだけど、そこでよしもとの若手の60~70組くらい。

 

島野:

あ、そこでもうそんなに絞られるんだ。

 

森山:

そう。だからサードにいるだけで全然違うよ。

 

原田:

そうだね。

 

森山:

僕らは最初、サードからスタートさせてもらって、2ヶ月くらいはいたんだけど、”グータンの時間”②中盤のお話を参照に!でトライアルへ(笑)。そっから上がるのが、大変なんだよねぇ。

 

原田:

3回くらい一位とらないと。

 

島野:

あ、一発でいけないんだ。

 

森山:

そうなの。お客さん投票で。

 

大内:

どういうあれなの?気持ちなの?

 

原田:

森山は、相当あれだったと思うよ。

 

森山:

んー、やだったよ。

 

大内:

シンプルに。

 

島野:

シンプルにやだったよは重いなぁ。重いやだったよだなぁ。

 

原田:

お客さんも2、3人くらいのライブにずっと出なきゃいけないからね。ライブのあとに、作家さんからのダメ出しみたいのがあって、それもね。

 

森山:

それが嫌だったねぇ。怒られるっていうか、なんだろうな。すごい、謎の正論みたいなことを言ってくるというか、おもしろ部分についてじゃないというか‥‥。たとえば、僕が原田くんに詰め寄るコントがあったとして、ツッコミのほうは帰ればいいのになんでいるの?みたいな。‥‥コントだからなぁと思うんだけど、そう修正を重ねていくうちに、最終的に気持ちの悪いネタになっちゃうことが多くてみたいな。

 

原田:

どんどん気持ち悪くなっちゃうんだよな。

 

大内:

んー。

 

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森山:

なんかさ、昔はもっとネタにつっこみどころ多くなかった?つっこみの原田くんがもう変というか、乗っちゃうというか、つっこみがつっこめてない。

 

島野:

つっこみやってんだけど、お客さん自身でつっこみにつっこみはじめるみたいなね。そういうゾーンはあるかもね。

 

大内:

でも、そこが逆に足引っぱったんだ。

 

島野:

整合性っていうところでね。整合性を追求すると、カフェの設定でボケれないからね。

 

原田:

そうそう。整合性しか言われなかったんだよね。

 

島野:

そうなると、見知らぬ人同士の会話、ほぼ「あっ」で終わるかも。

 

三人:

(笑)

 

大内:

しんど期間。

 

原田:

そうね。でもどっかで、そんなにずっとはいないんだろうなとは思ってた。

 

島野:

ネタ作りではさ、この指摘は違うんじゃないかとか、そういう話はしないの?

 

原田:

あー、そこで森山まじめだから、そういうふうに作家さんから言われたら、そうしなきゃってなっちゃって。

 

森山:

作家さんからこうやったほうがいいよって言われたらそうやって、また別の人からああやったほうがいいよって言われたらそうやってみて。

 

大内:

板挟みになって。

 

森山:

でも両方を取り入れると、なんか言ってること違うなぁってなって。

 

原田:

だから、俺にずっと台本送り続けてたもんね。

 

森山:

学生時代とか、一回もそんなことしたことないのに。言われたら直して、それでやってみて全然違って、また言われて直して、の繰り返し。

 

原田:

二人でネタ合わせしてる最初はおもしろいんだよね。で、それやろうってなって、森山がまじめに台本にしたら、ひとつもおもしろくないのが出来上がるんだよ(笑)。

 

森山:

で、もうやめた(笑)。

 

大内:

台本にしないほうが。

 

原田:

台本にしたらおしまいだよね。

 

島野:

なるほどなー。それ以前はどういうふうにネタ作ってたの?

 

原田:

あんま考えてないんだよね。やりたいことをただやってたみたいな。例えば、ギターだったら、こういう曲作ってみてよって言って。

 

森山:

僕が本当に曲作って、それをネタにする。

 

島野:

本当にセッションでやってるんだ。

 

大内:

グータンのネタは、外側から見ると、最初にぽんって思ったことをネタにしてるんだろうなっていう印象はあるよ。俺は。

 

原田:

そうだね。やりながらだね基本は。遊びのなかで。

 

島野:

でもそれは、見てる側には、やってる二人楽しそうだな~っていう形で伝わってると思うよ。

 

原田:

でも、それじゃあプロではダメかなとも思って、プロになってからまじめに作り出して。でもやっぱ、ダメだったんだよね。

 

島野:

まぁ、真面目にやっていけるパターンも往往にしてあるだろうけどね。そうじゃなかったのかもなぁ。

 

森山:

そこでウケてなかったんだろうね。

 

島野:

たしかに。3分の構成すごすぎ!って感じではないかもしれないね。どれだけお客さんと一緒になってふざけられるか。

 

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▲カメラロールをあさってたら出てきた、昔の森山。 

 

森山:

一年目は、原田くんと毎日会ってたね。

 

原田:

ネタ合わせでね。

 

森山:

でも毎日会っても、ネタ合わせってすることないんだよね。そういうネタの作り方じゃないし。

 

原田:

でも、やんなきゃみたいな気持ちでね。

 

島野:

なるほどなー!

 

大内:

グータンのその楽しそうにやってるなっていうことを伝えられることは、今こっちにむちゃくちゃ必要なんじゃないかと思ってるんだよね。

 

森山:

あー。

 

大内:

お客さんと演者との垣根を崩していくのに、楽しそうっていうのはひとつヒントだと思うんだよね。でも、グータンはそれを自然にやってるよね。

 

原田:

なるほどなぁ。でもそれも考えてないからなぁ。

 

森山:

このまえ、フリーのライブに出たんだけど、それが5分ネタを2本やるってライブで。そのライブ、めちゃめちゃ楽しかったんだよね。ま、僕たち5分の尺があったら、5分のネタは作らないんだけど。

 

原田:

そうだね。

 

大内:

どういうこと?

 

森山:

練習で3分のネタ作ったら、僕ら本番5分になるから。

 

大内:

そういうことね!

 

森山:

5分ギチギチに組んで、2分目まではこうでとかやるんじゃなくて、なんか3分くらいのやつを5分の余裕で楽しんでやる。3分のネタも、もともと3分の尺で作ったら、楽しむ余裕がなくなっちゃう。

 

島野:

ずっとそれ?2分くらいにして、毎回何分のネタになるか細かくは分からないみたいな?

 

原田:

そうだね。

 

島野:

それすごいな!

 

原田:

決闘っていう、二人のガンマンが撃ち合うネタがあるんだけど。あれも本当は2分でできるんだけど、このあいだやったら、4分とかあったね。

 

大内:

倍じゃん。

 

島野:

くだりが増えてるの?

 

森山:

僕がボケを足すこともあるし、たまに序盤で原田くんが僕を殺しちゃうこともある。

 

大内:

殺しちゃうこともある(笑)。それは、ネタの運びどうなるの?

 

森山:

殺されちゃったら、あー殺されちゃったってなって、また違うネタに転がっていく。

 

島野:

すごいなぁ、軸から崩せるんだ。そこまで自由度が高いのは、稀だよね。

 

森山:

そのネタできっちり決めてるのは、僕はコントをやっていて、その世界から絶対に出ないってことと、原田くんは逆に、外の世界からコントの世界に乗っかってコントをしてるっていう、そういう軸。だから発言によっては、僕がつっこむ。

 

原田:

「コントって言うな!」って森山が言って、2、3分とか。

 

島野:

それはもう、森山もコントの世界から出てない?(笑)

 

森山:

だから殺しても、殺されてもいける。

 

島野:

包み込めるんだ。

 

森山:

「次絶対やめてね!」みたいな。

 

原田:

台本決めてないからね。細かいセリフとかは毎回違うと思う。

 

森山:

だから、いらないセリフが多いということは、すごい言われる。

 

原田:

そうそう。無駄が多いとか。

 

島野:

競技お笑い向いてないな(笑)。

 

原田:

ほんとに(笑)。

 

大内:

でもめっちゃいいよね。楽しいよね。

 

原田:

同じネタをやってても、今日のがよかったとか、この前のほうが、とかがすごい。

 

大内:

ボジョレー・ヌーボーばりに。

 

島野:

2014年のやつがうまいんすよみたいな。極端だけど、俺は100回見てもおもしろいコントはいいなぁと思ってて。グータンのは何回見てもおもしろそうというか、そもそも毎回違うんだもんね(笑)。

 

原田:

漫才のすごい人とかさ、すごいよね。何回見ても、おんなじだなーって思わせない。

 

森山:

僕らは、スベったとか言い出すもんね。コント中に。

 

原田:

バトルライブじゃ絶対にできないけどね。コント中に、”フリーでどうぞ”の部分がある。

 

島野:

そういうのはあるけど、空白の量が違う気がするなぁ‥‥。ワンセンテンスぶんとかはよくあるけど。

 

原田:

そのほうがむずくない?むずいよね?

 

森山:

まぁ、原田くんは、そもそもセリフを覚えられないっていうのもあるから。

 

三人:

(笑)

 

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原田:

なんにもできないからね(笑)。

 

森山:

だから大きな空白にするしかないよね(笑)。

 

島野:

でも舞台上ではそこを任せられるっていう安心感もあるってことだもんね。

 

森山:

そうそう。なんなら舞台上で臨機応変にやるみたいなのは、原田くんのほうがうまいし。漫才とかやっても、僕のが下手で、原田くんのが上手。お客さんの様子を見つつできる。

 

大内:

そう思う。

 

原田:

えー!まじ?!

 

森山:

僕の方が漫才の出方間違えちゃったり、緊張もしちゃうし。そこを合わせて補ってくれるのは原田くん。

 

島野:

最高じゃん。

 

森山:

だからセリフ決めちゃうと、原田くんのそういう自由度がなくなっちゃうから。

 

 

 

つづきます。

 

 

(適当な記憶と、その場のノリで喋っているところもあるので、意味不明だったりそこらへんご理解ください!よろしくお願いします!)text by しまの/ photo by トールキン

グータンと語ろう。②

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①はこちら 

 

 

"グータン節(ぶし)"ってなんだろう。

 

 

大内:

俺と島野で話してたんだけどさ、グータンは、”グータン節(ぶし)”ってのが強いじゃん。

 

島野:

グータンは、ぶしてる。

 

原田:

それは、お笑いの感じが?

 

大内:

どのネタにも、常に流れてる"グータン節"なるものがあるよね。

 

原田:

そうなんだ。

 

森山:

僕らとしては、毎回違うネタをやってるイメージなんだけどね。

 

原田:

そうそう。毎回新しいことをやろうって感じでやってる。

 

森山:

大学のときだけでも、漫才もやったし、ギターネタもやったし、コントも、なんならパントマイムだけのネタとかも。

 

原田:

新しいことをやっていこうって考えたなかのひとつに、ギターがあってみたいな。

 

大内:

当時、ギターネタは強いイメージがあったよね。大会とかでネタを競うわけじゃん。それで、歌ネタのグータンがすごいぞっていう。グータンがギター持ち出したらもう勝てねぇよっていう。

 

原田:

そんなではないけどね(笑)。

 

大内:

その印象は強い。

 

原田:

でもたしかに、卒業したあとに言われたことがあって。森山が楽屋入るときに、ギター持ってるかどうかをまずみんな見てたらしい。

 

森山:

たしかに毎回聞かれてたんだよ、「今日ギター持ってる?」って。で、僕はてっきり楽屋で一緒に歌って遊びたいからみんな聞いてくるんだと思ってて(笑)。申し訳ない気持ちで「ごめん、今日は持ってないんだ」って言って。

 

三人:

(笑)

 

大内:

そんなね、森の動物たちみたいな純真な質問じゃなかったよ。

 

森山:

ごめんよ~、今日違うやつやるんだよ~って。

 

島野:

遊べなくてごめんねっていうね。

 

森山:

みんなその感じじゃなかったらしいんだけど、岡田桜井の桜井だけは「なんでだよー」って本気で悔しがってたっていう。桜井は、歌いたいの(笑)。

 

大内:

その風景は何度か見たことあるな。森山がギター弾いて、桜井が気持ち良く歌うっていう。なんなら岡田も途中から個人的にギターを練習し始めた記憶あるな。

 

原田:

(笑)。俺らのなかでは、そんなにギターギターっていう意識はないんだよね。大会の予選とかは、特にインパクトが必要だぞってなって、ギターとハーモニカみたいな。

 

島野:

差別化でね。

 

森山:

でも決勝では違うネタやって、みんな戸惑うっていう。

 

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島野:

そういえば、グータンはなんでグータンって名前なの?もう何回も聞かれてるか。

 

原田:

あーこれはね、なんか一回だけやってみる?って感じだったから。たまたまグータンヌーボの話をしてて。

 

島野:

あ、そっからなの。

 

原田:

じゃあグータンでみたいな。最初は割と雑な感じで決めちゃったんだよね。

 

大内:

でもずっと使ってるもんね。

 

原田:

そうそう。

 

森山:

今考えればさ、youtubeとかでもグータンで検索したら、グータンヌーボしか出てこないから、良くないよね(笑)。

 

島野:

ちょっと後悔してんだ(笑)。

 

森山:

でも変えるのも、どうした?ってなるじゃん。

 

島野:

変えるとしたら?

 

森山:

漢字三つで挟むやつ。①参照

 

原田:

絶対それにしなくてよかったわー。俺ら漢字三つの顔じゃないもん。

 

大内:

もっとやわらかいな。

 

森山:

なんなら、ひらがなだよね。グータンってカタカナだけど、それでもカクカクしてんなぁと自分で思うかも。

 

大内:

“タン”がね、バランスを助けてるかもしれない。

 

原田:

もし、変えるとしたら、かわいいやつ。‥‥「おまわり」とか。

 

森山:

おまわり(笑)。おまわりは、なりたくないな(笑)。

 

島野:

よしもとにはいそうだよ?おまわり(笑)。

 

大内:

よしもとへは、NOROSHIきっかけだもんね?あの特典で。

 

森山:

入っちったね。

 

原田:

入っちったのよ。

 

大内:

”入っちった”なんだ(笑)。

 

島野:

あれで入ったのは、ペコリーノと、グータンと、銀行員38号か。

 

大内:

でも当時さ、NOROSHIの副賞使って、よしもとに入るかどうかみたいなのはどの組でもおそらくあった会話じゃん。どういう経緯で踏み切ったの?

 

原田:

それがねー、俺らの悪いクセなんだよ‥‥。

 

森山・原田:

考えてないんだよ。

 

大内・島野:

(笑)

 

原田:

よく考えないで、こういうのあるよってなったらやっちゃうんだよね。で、受かるじゃん。受かったら、受かるということがもううれしいから

 

森山:

二人とも、やったー!ってなって

 

原田:

入っちゃうの(笑)。

 

森山:

そういうのもっとみんな考えてるよね?すごいよね。

 

原田:

俺ら、そこらへんうまくできないからさ。あとは他の事務所のマネージャーさんとかから話もあったりして。

 

森山:

だから、そこにも入りかけたよね。

 

原田:

あとちょっとでね。でも最終的にはよしもとに入って。それは、周りの人の影響は大きかったかもな。

 

森山:

そういうのをいろいろ経て、今はホリプロコムを目指すっていうのを原田くんと二人で決めて、それに向かってやってる。

 

島野:

そういうことなのね。

 

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大内:

よしもとでは、どうだったの?

 

原田:

よしもとでは、それこそいろんなことやったよね?しゃべくり漫才みたいなこともやったけど、一回もちゃんとウケなかったなぁ。そのなかでも俺らで伝説になってるネタがあって。

 

森山:

もーう、一番つまらないね。

 

原田:

勧められたというか、書いてもらった台本なんだけど、ホームページを作ろうってネタで。

 

島野:

設定としてはおもしろそうじゃん(笑)。でもたしかに似合わないかもなぁ。

 

原田:

これがいいからって言われると、すぐやっちゃうから。たぶん、俺ら宗教とかに誘われたらすぐ行っちゃうよね。

 

大内:

(笑)。コンビの二人ともがそうって、珍しいけどね。

 

原田:

森山って、意外としっかりしてそうじゃん?

 

大内:

そのイメージある。

 

森山:

僕は疑えても、否定はできない感じかな。で、ついてっちゃうね。

 

島野:

俺はこのコンビ、るてちゃんがしっかりしてるんだと思ってた。

 

大内:

それは違うということは知ってた。

 

原田:

そうだね(笑)

 

島野:

あ、そうなの?!なんとなく森山より、るてちゃんのほうがしっかりしてるんだと。

 

原田:

ぜんっぜんだね(笑)。

 

島野:

そうなんだ(笑)。よしもとでは、主戦場は無限大になるの?

 

森山:

無限大がメイン。あとは、大宮の劇場で単独やらせてもらったり。一回、単独やってみませんか?で初めて大宮使わせてもらって、そこでお客さんの反応が良くて、たまに呼んでくれるようになって。

 

島野:

じゃあでも基本は無限大なんだ。

 

原田:

そう。みんなと一緒にずっとやってたけど、一個もウケたことない。ひと笑いも起きない。

 

島野:

そうなの?

 

森山:

‥‥2分に笑いを散りばめられない。

 

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原田:

そうね!(笑)

 

島野:

基本2分?

 

原田:

基本2分。たまに1分。

 

島野:

1、2分の世界でお笑いを作っていかなきゃいけないってのは、あんまり考えたことないな。

 

森山:

よしもとだったら、そこをクリアしないと売れない。

 

原田:

そうね。それがないと。

 

島野:

ネタ自体はこれまでの感じで?

 

森山:

そうやってたんだけど、やっぱりそれだと作れないから、他の人にいろいろ聞いたりとかして。

 

原田:

一回なんかさ、森山が体操のお兄さんみたいな格好して、俺が子どもの格好してさ、わー!って回転しながら出てきて、「グータンの時間だよ!グータンの時間だよ!」って言うやつとかあったね。

 

森山:

あー、かゆいね!(笑)でもそれも、それがいいってアドバイスもらって。僕もすぐ人の言うこと聞いちゃうから、なるほど2分ネタってこういうことなんだなと。

 

大内:

どういうことなの?(笑)

 

森山:

終盤はうすうす気づいてて、2分でもできるギターネタをやったりしてて。それならまだ反応はよかったね。

 

原田:

でも、それでも勝ち上がれない感じはある。

 

島野・大内:

へー。

 

森山:

グータンの時間だよは、それでハンバーグの作り方を歌うんだよね。

 

大内:

あ、歌ではあるのね。

 

原田:

でもギターはなし。

 

島野:

せっかくできるならね。

 

原田:

だったら使えよっていう話だよね。

 

 

つづきます。

 

 

(適当な記憶と、その場のノリで喋っているところもあるので、意味不明だったりそこらへんご理解ください!よろしくお願いします!)text by しまの/ photo by トールキン